(未草)

科名:スイレン科スイレン属
学名:Nymphaea tetragona var.tetragona

花期  :夏、秋
分布  :九州~北海道 
生息場所:河川・湖沼・湿地

九州~北海道の水位の安定した湖沼や池、止水した水路などに生育する多年草。水生植物。花期は6~11月頃。
水底の泥中に太い茎があり、先端から葉が束生する。浮葉と沈水葉を持っており、冬の間は浮葉は枯れて沈水葉のみとなる。沈水葉は側裂片が横に広がる幅の広い矢じり形~半円形で薄く、長さ、幅、ともに15cmほど。浮葉は楕円形~卵形で基部は深く切れ込み、側裂片は一部重なる場合から、離れて広がる場合まで変異に富む。長さ5~30cm、幅4~24cm。
花は直径3~7cm、萼片4個、花弁は白色で多数。数日間開閉を繰り返し、正午頃から咲き始め夕刻には閉じる。未(ひつじ)の刻(午後1~3時)に満開になることからこの名が付いた。
コイやアメリカザリガニの食害に弱く、コイが放流された溜池や、アメリカザリガニの侵入した溜池のものは絶滅に追いこまれる。

 

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