(馬酔木)

科名:ツツジ科アセビ属
学名:Pieris japonica subsp. japonica

花期  :春
分布  :九州~本州(山形県、宮城県以南)
生息場所:山林・雑木林

九州~本州(山形・宮城県以南)の岩の露出した山の尾根など、痩せた日当たりのよいところに生える常緑低木。花期は3~5月頃。
高さは1~2m、直径5~10㎝ほどだが、大きいものは高さ4m以上になるものもある。樹皮は灰褐色。縦に裂け目が入り、少しねじれる。葉は互生で枝先に集まってつく。葉身は長さ3~10㎝、幅1~2㎝の倒披針形または長楕円形。先端は鋭くとがり、基部はしだいに細くなる。ふちの上半部には浅い鋸歯があり、少し波打つ。革質で、表面は光沢のある濃い緑色、裏面は淡緑色。白色の花を多数つける。花序は房状となり垂れ下がり、花は下向きに咲く。花冠は長さ6~8㎜の細い壷型、浅く5裂する。果実は直径5~6㎜の扁球形で、上向きにつく。9~10月に褐色に熟す。
葉は有毒で、「馬酔木」の名前は馬が葉を食べれば毒にあたり、酔うがごとくすらつくようになる木というところからついた。

 

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