(千振 別名:トウヤク)

科名:リンドウ科センブリ属
学名:Swertia japonica var.japonica

花期  :夏、秋
分布  :九州~北海道西南部
生息場所:山林・雑木林、農耕地・草地

全国の日当たりが良く、やや湿り気のある山野の草地に生える越年草。花期は8~11月頃。
草丈は5~30cmほどで、茎は太さ1~2mmで断面は四角く、直立し根元から数本に分かれて生える。発芽した芽がロゼット状の根生葉となり、そのまま越年して、翌年の8~11月に多数の花を咲かせる。花は枝先に円錐花序をつくり、色は白で、縦に紫の線がある。花冠は5深裂し、裂片は長さ11~15mm。
薬草として利用され、日本では主に苦味健胃薬(くみけんい)として消化不良、食欲不振、胃痛、腹痛、下痢などに用いる。
苦味が強く、「千回振り出してもまだ苦い」ということから名付けられたといわれている。

 

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